薄毛の悩みは早期発見、早期対策が何よりも重要です。しかし、薄毛には様々な種類があり、それぞれ初期症状や進行の仕方が異なります。ご自身の薄毛のサインを見逃さないためにも、主な薄毛の種類とその初期症状を知っておくことが大切です。男性に最も多く見られる男性型脱毛症(AGA)の初期症状は、生え際のM字部分が後退し始めたり、頭頂部の髪が細くなったりすることです。特に、以前よりもおでこが広くなったと感じる、シャンプーの際に抜け毛が増えた、髪の毛全体にコシがなくなりセットしづらくなった、といった変化に気づくことがあります。これは、男性ホルモンの影響でヘアサイクルが乱れ、髪が十分に成長する前に抜けてしまうことが原因です。AGAは進行性の薄毛なので、これらのサインに気づいたら早めに専門医に相談することが推奨されます。次に、女性に多いびまん性脱毛症の初期症状は、特定の場所が薄くなるのではなく、頭部全体の髪の毛が細くなり、ボリュームが減少することです。分け目が目立つようになった、髪を結んだ時の毛束が以前より細くなった、頭皮が透けて見えるようになった、といった感覚があるかもしれません。これは、女性ホルモンの減少、ストレス、栄養不足、無理なダイエット、間違ったヘアケアなどが原因で、ヘアサイクルが乱れ、成長期の髪の毛が少なくなるために起こります。びまん性脱毛症は徐々に進行するため、日々の変化に注意を払うことが大切です。円形脱毛症は、突然、頭部の一部にコインのような丸い脱毛斑が現れるのが特徴的な初期症状です。通常、自覚症状はなく、洗髪中やブラッシング中に偶然発見されることが多いです。脱毛斑の大きさや数は様々で、単発で治ることもあれば、複数箇所に現れたり、重症化して頭部全体や全身の毛が抜ける汎発性脱毛症に進むこともあります。自己免疫疾患が原因とされており、ストレスが誘因となることもありますが、必ずしもストレスだけが原因ではありません。牽引性脱毛症の初期症状は、いつも髪を引っ張る部分の生え際や分け目が薄くなることです。例えば、きつく結んだポニーテールを続けることで、おでこの生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりします。頭皮に赤みや痛み、かゆみを伴うこともあります。
薄毛のサインを見逃さない!種類ごとの初期症状